フランシスコ・ゴヤ

フランシスコ・ゴヤは、ディエゴ・ベラスケスとともに、スペイン最大の画家。ベラスケス同様、宮廷画家として重きをなした。1746年、スペイン北東部サラゴサ近郊のフエンデトードスに生まれる。14歳の時から約4年間、サラゴサで地元の画家に師事して絵画の修行をする。1770年、大画家を目指してイタリアのローマに出た。イタリア滞在中にルネサンスの傑作に出会い、フレスコ画の技法を学んだ。1786年、40歳で国王カルロス3世付き画家となり、1789年には新王カルロス4世の宮廷画家となる。

40歳代にさしかかって、ようやくスペイン最高の画家としての地位を得たゴヤは、1792年、不治の病に侵され聴力を失う。今日ゴヤの代表作として知られる『カルロス4世の家族』、『着衣のマハ』、『裸のマハ』、『マドリード、1808年5月3日』、『巨人』などはいずれも、ゴヤが聴力を失って以後の後半生に描かれたものである。1819年にはマドリード郊外に「聾者の家」と通称される別荘を購入した。1820年から1823年にかけて、この「聾者の家」のサロンや食堂を飾るために描かれた14枚の壁画群が、今日「黒い絵」と通称されるものである。 当時のスペインの自由主義者弾圧を避けて1824年、78歳の時にフランスに亡命。1826年マドリードに一時帰国し、宮廷画家の辞職を認められる。1828年、亡命先のボルドーにおいて生涯を閉じた。

(1746年3月30日 – 1828年4月16日)

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