クロード·モネ

クロード・モネは、印象派を代表するフランスの画家。「光の画家」の別称があり、時間や季節とともに移りゆく光と色彩の変化を生涯にわたり追求した画家であった。モネは印象派グループの画家のなかではもっとも長生きし、もっとも典型的な印象派の画家であった。モネは20世紀に入っても『睡蓮』の連作をはじめ多数の作品を残しており、終生印象主義の技法を追求し続けた。 『印象、日の出』は、「印象派」という名称の由来となったことでよく知られている。

1880年代終わりから晩年にかけてのモネの作品は、1つのテーマをさまざまな天候や、季節、光線のもとで描く「連作」が中心になる。ジヴェルニーの自宅近くの農園で制作した『積みわら』の連作は1888年から翌年にかけてのもの5点、1890年から翌年にかけてのもの25点が確認されているが、この連作でモネはさまざまな気象条件のもとで光の変化を描き分けた。その後、1891年から制作し始めたセーヌの支流エプト川沿いのポプラ並木を描いた連作23点、『ルーアン大聖堂』のファサードをさまざまな時刻や季節の光の効果を追求した30点に及ぶ連作、と意欲的な制作が続く。「光の画家」と呼ばれたモネは、同じモチーフを異なった時間、異なった光線の下で描いた連作を数多く制作したが、もっとも作品数が多く、モネの代名詞ともなっているのが1890年代終わりから描きはじめた『睡蓮』の連作である。『睡蓮』はジヴェルニーの自宅の庭にある睡蓮の池をモチーフに、1899年から1926年に亡くなるまでの間に全部で200点以上制作されている。

(1840年11月14日 – 1926年12月5日)

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